なぜ?ラグビー日本代表に外国人選手が多い理由

ラグビー

2023年にフランスでラグビーワールドカップが開催されました。

今回のワールドカップでは南アフリカが優勝し、日本代表は惜しくも予選敗退という結果でしたが、世界の強豪国相手に果敢に挑んだその勇姿は、日本中に勇気と感動を与えたはずです!

さて、そんなラグビー日本代表ですが、試合を観てこのように思ったことはありませんか。

「なんで日本代表なのに外国人選手が多いの?」

2023年ラグビーワールドカップで選出された日本代表メンバー33名の内、16名が外国出身の選手でした。

本記事を読めば、ラグビー日本代表に外国出身の選手が多い理由がわかり、今までとはまた違った視点で試合観戦を楽しめるでしょう。

ラグビー日本代表になるための条件

ラグビーの国際ルールでは、代表チームに選ばれる資格基準を次のように定めており、いずれか一つでも該当すれば代表資格を満たしていることになります。

  • 該当国内での出生
  • 両親や祖父母の中に該当国出身者が一人以上いる
  • 該当国に連続して36ヶ月間居住
  • 合計で10年以上該当国に居住している

こう見ると他スポーツに比べて比較的資格基準が緩いといえるでしょう。

では、なぜ上記のような基準を設けているのでしょうか。

それはラグビーのルーツが大きく関係しています。

ラグビーのルーツ

ラグビー発祥の地はイギリスです。

かつて、大英帝国の時代にラグビーは世界中に広がっていきました。

特に現在強豪国となっているニュージーランドやオーストラリアなどは、元々イギリスの植民地だったことから、移住してきたイギリス人によってラグビーが根付き、盛んになっていきました。

そんな歴史的背景があり、該当国や地域でのプレー実績、居住歴を重視するようになったのです。

そしていま現在でも、ラグビーの国際ルールでは国籍だけで代表選手を選ぶことはないため、他国の代表チームもさまざまな国籍を持った選手がその国の誇りをかけてプレーしています。

多国籍の選手が日本代表としてプレーしている

ラグビーのルーツを辿ると、その歴史的背景から日本代表に多国籍の選手がいることも納得できますね。

ラグビー日本代表の中には、高校時代に来日し、日本の教育を受けながらラグビーを続け、日本国籍を取得して代表チームとして出場する選手もいれば、社会人チームにプロ契約で来日し、そのまま代表チームの資格基準を満たし日本代表に選出される選手もいます。

選手一人ひとりが祖国のことや家族のことなど、さまざまな想いを胸に日本代表のジャージに袖を通します。

彼らは祖国の代表チームという選択肢がありながらも、日本代表を選び、日本のために文字通り身体を張り、命を懸けて戦っています。

そんな誇り高い彼らの姿を見ると、国籍の違いを疑問視することはナンセンスといえるでしょう。

まとめ

今回はラグビー日本代表に外国人選手が多い理由をご紹介しました。

ラグビーの歴史的背景が、現在の国際ルールに大きく影響していることがわかりますね。

サッカーや野球など、他スポーツの日本代表と比べると、そもそも代表資格基準が違うので比較が難しいですが、外国出身選手が多いので疑問に思う方が多いのでしょう。

今後ラグビー日本代表の試合を観戦する際は、鮮やかなパス回しや迫力のあるプレーだけではなく、さまざまな想いを胸に戦っている外国出身選手たちに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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